琉歌は、主として沖縄や奄美地方に伝承されて来た、短詩形で、8、8、8、6(サンパチロク)の30文字を基本形としている。しかし、上句を5、5または7、5の文字、いわゆる和歌の形式を取り入れ、下句を琉歌の8、6の文字を取り入れた、和琉折衷形式の歌もかなりある。琉歌という呼び名は和歌に対する呼称といわれている。琉歌がいつ頃成立したかは定かではないが、15世紀末という説がある。三線が中国から伝来したのが14世紀末といわれていることからすると、およそ100年遅れて琉歌が成立したことになる。
16世紀末に、オモロや琉球三線音楽に秀でた「赤犬子(アカインコ)」という伝説上の人物がいて、三線を弾き、オモロや琉歌を歌い村々を巡ったという。彼をほめ讃える歌に「歌と三線の昔はじまりや、犬子ねあがりの神の御作」がある。この歌詞は、琉球王府最後の王尚泰の命により野村安趙(あんちょう)が1868年に編纂した「工工四(くうくうしぃ)」の巻頭言にも記されている。
18世紀中頃に編纂された琉球音楽譜「屋嘉比工工四」に楽曲と共に多くの琉歌が載っている。又18世紀末に編纂された最も古い歌集の一つといわれる編者不詳の「琉歌百控」にも数多くの琉歌が集録されている。琉歌はもちろんメロディーがなければ成立しないということでは無い。しかし琉球古典音楽も民謡も、基本的には30文字にあてはめられているので、自分の好きな曲あるいは歌詞に合う曲に乗せて歌う事が出来る。
投稿者:gyokusyu/琉歌の話
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