2005年10月25日  琉歌の音階とリズム

琉球音楽は、「琉球音階」という独特の音階をもっている。琉球音階は沖縄本島始め宮古、八重山、与那国、与論、沖永良部島に分布し本土にはないと言われている。この音階は、ド・ミ・ファ・ソ・シで構成され西洋音階のレとラがない。これは小泉文夫氏が確立した理論だといわれている。小泉氏は民族音楽研究者で東京芸術大学音学部教授でもあった。琉球音階に似た音階を持つ音楽はインドネシアやチベット等アジアの広い地域に分布し、沖縄地方にのみ存在する孤独な音階ではないようである。琉球音階が存在する地域の音楽がすべて琉球音階のみで構成されているかといえば、それは違う。琉球古典音楽や琉球民謡には律音階といわれる音階が琉球音階を主とする曲の中に頻繁に顔を出す。又八重山民謡には律音階の曲が多い。

琉球音楽のリズムは、沖縄地方における祝宴やイヴェントのおひらきに演じられる「カチャーシ」と称する早いテンポの踊りに如実に現れている。これは沖縄地方人々の本土とは全く違うリズム感によるものであるという。このリズムについて小泉氏や金城厚氏は「後打ちリズム」言っている。その一例を沖縄民謡のかけ声でみると|・ サー| ッ サ|、|・ ハ | イ ヤ|というようにかけ声の前に時間的空間がある(・は休符)。しかし琉球音楽楽譜ではその表記は未だ確立されていない。

*小泉文夫(1927年〜1983年) :民族音楽研究者、元東京芸術大学音学部教授。1997年琉球大学非常勤講師。亡くなる2ヶ月前にも沖縄シンポジウムに出席するため来沖。
*金城厚 :県立芸術大学音学部教授。沖縄音楽の構造を研究で有名。

投稿者:gyokusyu/琉歌の話

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